ルナールの博物誌 初版をゲット

福山市の知の拠点・児島書店
素晴らしい古書を発見した!
ルナールの博物誌 
昭和42年 初版

ルナールの博物誌の素晴らしいところは、その表現にありまして。
例えば
「草に宿った月の光のひとしずく」
これ、ホタルなんですよ。
「月の命令で封印をそこらじゅうに貼り付ける」
蜘蛛の巣のこと。
ルナールは日記に
「問題はその分野の第一人者になることではない、ユニークな人間になることだ」と書いている通り、表現がとにかく詩的でユニーク。
ルナールは裕福な家庭で育ったけど、父親が面食いで顔だけで選んだ相手と結婚。しかし、その女性はとにかくお喋りで、愚痴ったり、怒鳴り散らしたりと、まぁ面倒くさい女性だった。
母がこんなわ感じだから父親はウツ病になり無口で狩りにに出かけるように。
こんな家庭だったから、ルナールは1人で山や川、家畜と遊んで成長するのよ。
この博物誌はその育ったシトリー村の自然やパリの動物園で得た知識で、生き物をどのように表現したら「真実」なのだろうかを述べた文学作品。
ガーデンデザイナーを志す人はとにかく文学に読み、表現の美しさに触れろって私は考えています。
ガーデンデザインというのはある意味文学ですからね。
人がいて物語がいて感動があり、成長していく。
パソコンで素材をコピーして貼って出来上がるものではないのですよ。