「すべてを疑うこと、または、すべてを信じることは、どちらも同じように便利な解決策である。どちらも反省を不要にする。」
H.ポアンカレ
すべて信じる、すべて疑うというのは、楽なんですよね。考えなくていいから。自分が考えてないから反省することも無いという訳でまた同じ間違いをする。
このポアンカレという人は世界の数学者をくるしめた「ポアンカレ予想」という〈単連結,すなわち基本群が自明な連結三次元閉多様体は三次元球面に同相となるか〉という問題を出した人です。
この問題が出されたのが1904年。
ロシアの数学者ペレルマンが2002年に証明するまで約100年間、誰も解けなかったんです。
ペレルマンは子供の頃から解けない問題は無いという天才だったと言われ、唯一難題と感じたのは聖書の中の逸話「キリストが水の上を歩いた」ことの証明だったといいます。