「園芸のことをガーデニングと言うんですよ」って言う専門家は歴史を勉強していないのがバレてしまいます。
「園芸」と「ガーデニング」は同じお庭で楽しむ行為なのですが別物なんです^_^
元々日本で培われてきた園芸文化。
この園芸というのは別名「裏庭文化」とも言われており、裏庭で自分だけで植物の成長を楽しむことから始まっています。
古くは平安時代、屋敷を作ると裏庭などに山から植物を移植してながめることが始まり、蜻蛉日記にもありますがあくまで山の自然を切り取ってくるという発想ですね。徐々に石を置いたりして自分が楽しむ空間を作り、江戸時代には空前の園芸ブームが到来して園芸に使う植物も豊富になりました。
あくまで家に住む人が個人の心を潤すためのものなんです。
一方、西洋から来たガーデニング。
ガーデニングというのは「考え方」「ライフスタイル」を変化させました。
なぜならガーデニングは「表庭文化」と言われ「自分も楽しみ、他人にも見てもらって楽しんでもらう」植物の楽しみ方なんです。
だからガーデニングは園芸とは違い、目立つ色彩の植物や珍しい植物を使い「見てもらう」のを重視し、その場所でずっと育てて成長を楽しむ園芸と違い、見た目を重視することからそこでずっと成長を見守るという発想は除外されています。
どちらが良い悪いということではなく、園芸は自身の心の豊かさを、ガーデニングは人と接することによる心の豊かさを追及するもので素晴らしいものだと思いますよ^_^
私はこどものための庭づくり・庭育を提唱していますが、今ある子供たちの問題のいくつかは学校教育に園芸・ガーデニングを取り入れることにより解決できると考えています。