庭づくりに関して独自の考え方、哲学、美学を持つガーデンデザイナーというのが意外に少なく、寂しく感じます。
近年、ガーデンデザイナーと自称する方々は他のデザインを勉強したり、模倣したり、見栄えばかりにこだわり、このデザイナーさんはどんな考え方をしているのか見えてこない傾向にあります。
これは、やはり本を読まないことに起因しているのではないかと思います。
ガートルード・ジェキルなど名を残しているガーデナーはウィリアム・モリスなどの考え方、意見、小説、詩、手紙などにより理想とする庭の構想など、自分の哲学・美学を作り上げていったと言います。
ドラえもんの作者である藤子不二雄氏も対談の中で「漫画しか読まない漫画家が描く漫画は面白くない」と言い、やはり同じことを言われていましたね。
何を作り出すにも、まず哲学・美学が無いと劣化した模倣でしかない、ということですね。