2018年、大小100近くのお庭をてがけさせていただきました。すべてお客様のお喜びになった顔、それぞれのお庭のエピソードが心に残っています。
その中で一番心に残るお庭があります。
広島市内で玄関まわりと中庭を全面リフォームのご依頼を頂いた案件です。着手前は雑草が生え、水はけが悪く、蚊も多い。それを見たくないからリビングのカーテンはずっと閉めたまま。ガーデニングがしたいけど雑草抜きで疲れてそれどころじゃない。。。
ご訪問して約3時間、ご要望をお聞きして改善すべき点、楽しめるお庭に生まれ変わるデザインをご提案しまして、感動して頂き、完成時には涙を流されてお引き渡しをしました。
ここまではいつもなのですが、ここからです。
完成引き渡しから1週間してメールを頂きました。
そのメールを読んだ後、私はこの仕事をしてて本当に良かったと一人で泣きました。
メールの内容は施主様の娘さんが小学高学年の頃から4年間、ずっと家に引きこもりで全く外に出ない生活をしていたそうです。
それがお庭が新しくなり喜んでる母親を見て、娘さんもお庭に出て一緒に花や木の話をするようになったのだそうです。
で、お母さんが一番驚いたのが娘さんから「お庭に植える花を買いに行こう」って言い出して、近くのホームセンターへ一緒に買いに行ったそうです。
お庭が人の心を動かすと私は思うのですが、一度もお会いしていない娘さんの心をお母さんを通じて動かし、外へ出てみよう!と一歩を踏み出す力になれたのかなと思い、感激しました。