ガーデナー石川です。
ガーデンづくりのご依頼をくださった方からよく言われるのは「こんな庭づくりは初めて見ました」って言葉です。
お客様が言われるのは、庭づくり着手の日にダンプが1台、2台乗り付けて、作業員さんが3~4人来て、機械でガサッと掘って、ドサッと土を入れ替えたりして、ユニック車が来て植木を植えたり石を置いたりして完成!初日から大工事のように大騒ぎになります。
が・・・
あれ?石川さん、一人?
しかも普通車に道具を積んできてるし。
まずここで驚かれます。
ここが造園屋さんとガーデン屋さんの大きな違いですね。
全面的にリフォームするにしても、すべての植物をガサッと掘って捨てるのは可愛そうだなと。それにお客様の想い入れのある草花のあるでしょうし、素敵な素材が埋もれている場合がよくあるんですよ。
お庭のリフォームなんですが、やはりそこで育っていた植物、そこにある続けた素材はリフォームにも使いたいなと思うんです。雑草と呼ばれますがクローバーもかわいいじゃないですか。
植物や素材を活かしたあとは、土を作り込んでいきます。
これは十人十色で、敷地によってつくる土は違います。
日当たりはいいのか悪いのか、風は通るのか、表面の排水はいいのか悪いのか、土の中の排水はいいのか悪いのか。。。などなど考慮します。
だから大雨が来ても私が作った土は崩れたり、流れ出したりしませんよ。
時間は何倍もかかりますが、最初をきっちり作り込むことによりきちんとした機能をするお庭ができあがるんですよ。
私の中に「ささっとやって早く終わらせよう」という意識が無いんですよ。
時間がかかっても、きちんとした物を作ろうという考えです。
例えば、いま施工中ですが、岩国市のガーデンづくりで玄関前の袖壁の塗り作業。
最近天候がおかしくて雨が続きましたよね。
少しの雨だからいいか、と無理はしません。
次の表面仕上げの塗装は塗ったモルタルが乾燥していないと、あとから湿気が出てきて塗装したものが浮いてしまうんです。
雨の日続きが終わって晴れても、やはり一日乾燥させる日を置いたりします。
物を作るうえでベストな状態で施工してこそ、ベストな物ができると思うんですよ。
早く作るのではなく、手間暇をかけただけ、やはり良いものができるんですよ。