障害者に対しての視点

ガーデナー石川です。

 

外部空間において障害者の視点に立った「バリアフリーデザイン」を強調する風潮にあります。

が、なんというか、ほとんどの場合、その打ち合わせの場に障害者の意見を聞かれた方、または障害者の方が立ち会うことは無いんですよね。

 

「健常者の視点から、障害があるんだからこんな感じでいいだろう」的な考えで「とりあえず階段や段差をなくして手すりを付けといたらクレームこないんじゃない?」という安易なものなんですね。

点字プレートがなぜ黄色なのか?という疑問も出ず、改善することなど考えないんですよね。

 

この現象は世界を見ても日本特有のものですね。

他の国が障害者に対して無策なのかと言えばそうでなくて、日本が障害者本人をおいてけぼりにしてバリアフリーに過剰反応しているんですよ。

 

本来は障害者のための設備ではなく、「みんなのための設備」でなくてはならないんです。障害者のために、障害者のためにと障害者の意見を取り入れるわけでもなく、みんなが使いにくくなってきている、というのが現状なんです。

 

では何をしなくてはならないのか?

「みんなの意見を聞く」ことです。

障害者と呼ばないこと。

「みんなの中での違う視点、違う感覚、違う能力のある人」なんです。

 

これがバリアフリーデザインではなく、ユニバーサルデザインの原点なんです。

この面では日本は発展途上国であります。