ガーデナー石川です。
ライダルマウント庭園はピーターラビットでおなじみ湖水地方にあります詩人ワーズワース自身が設計した庭園なんですよ。
湖水地方は16個の大きな湖と無数の小さな湖がありまして、その中のライダル・ウォーターという湖の丘にあるのでライダル・マウント庭園なんです。
しかし、すさまじい広さでしたよ。
約1万8000m2、そのほとんどが丘の斜面に作られています。
庭園の下に広がるのが、ライダル・ウォーターですね。
イギリスは地震が無い国なので自然石が大胆に組み上げられています。うらやましい限りですねぇ。
地震大国である日本の我々から見ますと「一回揺れたら絶対に崩れるじゃろ」的なものも多いですね。
その絶妙のバランスがまた魅力なんですがね。
庭園って名前がつくと日本人はきっちり剪定されて鑑賞物のようにとらえますが、イングリッシュガーデンは「風景庭園」とも言われ、背後の木々を含めた絵画のようになっています。こういうのが嬉しくてたまりませんねぇ。
Dry Stone ですね。
日本でいう空積みです。ただ自然石を組み合わせて綺麗に積み上げた塀です。
湖水地方を走っていますと、この石積をよくみかけます。
羊の囲いや道路の際、民家の石垣などなど。
「そんなに石が好きなのか?」と思ってしまうのですが、この地方はこんな石がゴロゴロしているんですよ。資材として非常に安価、時としてそこらへんに転がっているから使っているんですね。
これを日本で再現したくて輸入石材を取り寄せましたが、まぁいい値段しました(笑
おお!いい感じの建物が!!
と、写真をパシャパシャ撮影してましたら、「あれ、結構、人が出入りしている」
この建物は何かと言いますと・・・
観光客用のトイレでして(笑
いいですねぇ~、これくらい洒落たトイレが我が家にもほしいかも!!と感動。
「自然に溶け込んだ風景庭園」というのがこのライダル・マウント庭園ですね。
本来のイングリッシュガーデンの考え方ですね。
お庭の基本形がきちんと作りこまれていれば、最低限のメンテナンスで楽しめる空間を作ることが可能だということですね。