こんにちは、ガーデナー石川です。
最近、ドッグランを兼ねた高級人工芝のご依頼が多いですね。
お庭のリフォームなどで既存の劣化した人工芝を剥いで見ますと・・・
なんと下に土間コンクリートが打ってあるじゃないですか!!
土の上ではなく土間コンクリートをやってた方が強くていい的な発想なのでしょうが、これは「人工芝を敷いて何をするのか?」をまったく考えていない施工ですね。
これをやっていいのはゴルフの打ちっぱなし場くらいですよ。
一般家庭、とくにドッグランでこれをやりますと後々大変です。
ワンちゃんですからシッコなど人工芝の上にしてしまうことがあるかもしれませんし、毛なども芝の上に落下し、芝の中を通過して下に落ちていきますよね。
で、その下がコンクリートだった場合、そこでストップです。
止まったまま雑菌が繁殖、不衛生になり悪臭を発生し始めます。これを清掃するのにまた人工芝を全部はいで、ボウズリでゴシゴシと洗浄して殺菌しなければなりません。
でも、水分と一緒にコンクリートが吸収してしまっているため、臭いは全部とれません。
しかし、下が土だった場合はどうでしょうか?
水と一緒に落ちていったシッコや毛などは土へ吸収され、浸透していきます。
土の良いところは微生物が分解してくれるんですよね。さらに上から水をまけば分散していきます。最近の人工芝は通気も良いので芝の上で遊ぶワンちゃんの衛生面も守られるわけです。ただし、下は土です。
このように「何のために人工芝を敷くのか?」を考えていない施工は大変なことになるんですよ。